SSブログ

おくりびと [映画・舞台]

レディス・デーに 【おくりびと】 を観てきました。

所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者の大悟は、演奏家を続けることを諦め、妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってくる。
求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、その場で採用になるが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だった。
戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け、新人納棺師として働き始める大悟だったが、美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいた。(goo映画より)

という話。

  
良かったです~~。

まじめに考えると悲惨なシーンは、逆に笑える演出になっていて。
重すぎず、でも感動できる良い映画でした。
チェロの音色が、風景とピッタリでまた素敵なんだわ[ぴかぴか(新しい)]

旅先で納棺の儀を見て感銘を受けたモックンの発案で出来た映画だときいて納得。まさにハマリ役でした。

(以下ネタバレあり)

 

  
    
    
CMで奥さん役のヒロスエが
「触らないで!」
と叫んでいるのを見て
「う~ん、やっぱりダンナが、毎日のように死体を触った手で自分に触ると思うと嫌悪感が出ちゃうかぁ」
と思っていたんですが。

映画を観たら、奥さんどころか幼馴染までが大悟を「穢れモノ」扱い。
自分の家族に
「挨拶なんてしなくていいっ!」
と、近寄らせないようにするシーンを見て唖然としてしまいました。
でも、実際にあぁいう人もいるんでしょうね。
もちろん世代差や地域差なんかもあるんでしょうけれど。

ただでさえ精神的にキツイ仕事なのに、周囲の人にあんな反応されていたら辛いよな~。
奥さんが分かってくれて良かった良かった。
 

  
あと、余貴美子さん演じる事務員さんが
「昔は家族が自分でやっていたんだけど。 今は葬儀屋に全部まかせてしまうから、こういう仕事が出来たの。スキマ産業よね~」
と言うシーンがあるんですが‥。

社長や大悟のような、思いやりを持った納棺師さんに「旅立ちのお手伝い」をしてもらえたら幸せかもしれないけれど、それでもやっぱり、一番幸せなのは 『家族に体を拭いてもらって、家族に最後の旅支度を調えてもらう事』 だよね。
そういう意味では、本当は無いほうが良い職業なのかもしれないなぁ‥と思ってしまいました。

 
ところで『石文』って、どっかで本当にやっていた事なのかな? イイ話だよね。
でも、ナイフみたいに尖った石をガンガン送られたら、かなり嫌だけど (^^ゞ


2008-09-19 07:39  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 2

JUN

本当に良かったよね~~^^
思った以上に深い内容でした。
私から見てお爺ちゃんクラスは家族が清めていましたよ。
みんな「死ぬ時は病院じゃなく家の布団の上が良いなぁ」と言ってますが
このあたりから昔と違ってきてるのかな。。

今日の新聞で「代理墓参り」(お掃除屋さん)を紹介してて
忙しくて中々行けないのかもしれないけど
ココまできたかぁ!とちょっと残念。
でも放置されてるお墓も可哀想だし、考えちゃうね。。
by JUN (2008-09-19 18:00) 

じみりん

JUNさんの日記を読んで、どうしても観たくなったんですよ~。行って良かったです♪
「代理墓参り」ですか!? うわっ、それこそ現代ならではのスキマ産業だぁ。
ウチも遠いから年に2回しか墓参りしてないけれど‥。段々、墓掃除は業者に頼むのが当たり前になっていくんでしょうかねぇ。
by じみりん (2008-09-19 19:17) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。