象 [映画・舞台]
最近ブログ書き面倒くさい病だったジミ子です。ゴメンなさい。(他人様のを読みに行くのは大好きなんですけどね～)
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って事で、今更ですが先週観た
吾郎ちゃん出演の舞台 『象』 の日記です。
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原爆で背中に負ったケロイドを、町中で見せびらかし、町の人々から拍手喝采を得たいと奇妙な情熱を抱く病人(大杉連)。彼を引き止め、人々はもう我々被爆者を愛しも憎みも嫌がりもしないんだ、ただとめどなく優しいだけなんだ、だからひっそり我慢することしかしてはいけないと説得する甥(稲垣吾郎)。
ふたりの心の行き違いから、原爆病者の陥った閉塞状況を、ひいては人間全般の抱える存在の不安を、静けさの張りつめた筆致で描いた不条理劇
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という事で、重くて難解な話なのは覚悟して行きました。
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まずは会場に入ったとたん、舞台の上にギッシリと敷き詰められた色とりどりの古着の山に驚きました。
その中に、シンプルな白いパイプベッドが１つあるだけ。
「変わった舞台だな～」
と呑気に考えていたのですが‥芝居が始まって出演者がその服の山の中に寝転がった時、ようやく気づきました。
この大量のちらばった服は『死体』だったんですね。折り重なって、ただの『物』になってしまった被爆者達。気づいたとたんゾッとしました。
自分の出番が終わるとスポットライトから外れて、ヒッソリとその古着の山の中に横たわり動かなくなる出演者たち‥。生者がいつ死者になるか分からない空間(時代)だと思うと、夫婦の微笑ましいやりとりも妙に重く感じたり。
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お芝居の感想は‥すみません！ 私、不条理劇って苦手なんです～～![[あせあせ（飛び散る汗）]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif){kind=small}
これは不条理劇とはいっても主役２人&女優２人(神野三鈴、奥菜恵)の言動にブレはなく理解できるのですが、公園の男とか医者の言動がよく分からなくてねぇ。
良い人そうだった公園の男が、何の罪もない初対面の通行人を突然殺してしまうのは「戦争」を表現しているんでしょうけれど、そういうシーンが唐突に挟まれるのがやはり苦手でした![[たらーっ（汗）]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/163.gif){kind=small}
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でも戦争や原爆の不条理さや被害者の複雑な心理はすごく胸に迫ったし、観て良かったと思える舞台でした。
特に大杉連さんの熱演が素晴らしかった！
吾郎ちゃんも、伯父を諭す静かな口調と、伯父がいなくなってからの激情とどちらも良かった～。
もちろん、他の出演者さん達もそれぞれ上手くて良い舞台でした。
最初から最後まで古着の山の中で、歩きづらいしホコリで喉もツライと思うのですが、皆さん流石ですね。
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あと、芝居とは関係ないけれど吾郎ちゃんのクルっクルの髪の毛が可愛いかった(笑)
ただ‥最近の吾郎ちゃんって結構体格が良いというか、中居くんに何度か「ダイエットした方が良いよ」なんて言われているじゃないですか。
被爆者で白血病(たぶん)を発症している役だったので、もう少しだけ肉を落として欲しかったかな～と(^_^;
まぁ、映画やドラマと違って演り直しはきかない舞台だし、しかも１か月近い公演だったからダイエットなんかして体力減らすのも問題かもしれませんけどね。
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1999-2013
大杉さんのほうが体格良すぎて元気良すぎて病人に見えなくなかったですか？(笑)
by カナ (2010-04-01 17:56)
難しい問題ですが日本人として避けて通ってはいけないんでしょうね。
でも、表現の仕方は色々考えさせられます。
解っているけど＾＾；私もやっぱり苦手分野ですm(_ _)m
by chiduko (2010-04-01 19:38)
カナさん
コメありがとうございます。
うーん、そうですか？
被爆者や白血病の方とは面識がないのですが、ガン患者は何人も見ていて、末期の方でもわりと声は出るし、むしろ不安をかかえて大声を出す方も結構いらっしゃるので大杉さんの役を見ていて「元気良さそう」とは思わなかったです。情緒不安定な所がよく出ていたと思ったのですが‥。
観る人によって感じ方はさまざまですね。
chidukoさん
戦争を体験していない世代こそ、忘れてはいけない事ですよね。(体験者は忘れたいかもしれないから)
でも不条理劇は‥。
ちづこさんも苦手ですか。やっぱりストレートに分かりやすい方が良いですよね(^_^;
by じみりん (2010-04-03 22:35)